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花音・大海さん|「とりあえずやってみることが前進につながる」開業における実践の大切さ

サロンの開業を考える際、「もっと勉強しなければ失敗してしまうのではないか」といった悩みを持つ方がいらっしゃるかもしれません。不安から、なかなか一歩を踏み出すことができずにモヤモヤすることもあるでしょう。

準備に時間をかけるのは大事ですが、まずやってみなければ分からないことが多いのも事実。
そうした、実践しながら学んでいく姿勢も大切であるといえます。

今回取材させて頂いたのは、プライベートサロン「花音」の代表である大海遥さんです。
キャリアの大半をアパレル業界で歩んでいながらも、エステサロンを開業。女性の美しさの土台になるのは「健康」であるとの考えのもと、日々施術に取り組む大海さんに、常に実践し続ける姿勢の重要性を伺いました。

アパレル業界からエステの道へ。2つの仕事の共通点は「女性を綺麗にする」という点だった

——本日はよろしくお願いいたします。まずは開業に至るまでの経歴について教えてください。

よろしくお願いいたします。
実は、最初の仕事はエステではなくアパレルの仕事で、洋服の販売をしておりました。ある時、お客さんとして通っていたエステサロンのスタッフの方に「ここで働きませんか」と言われたんです。

もともとエステ業界に興味はあり、見た目を綺麗にするという点では、昔から興味がある分野でした。そこで上の方とお話しして、働き始めることになったのが始まりです。

 

——スカウトのような感じだったのですね。

そうですね。アパレルの仕事はとても好きだったのですが、やったことのない仕事にも挑戦してみたいと思いました。

学生時代から、ファッションや美容にはとても興味がありました。せっかく女性に生まれてきたのなら、綺麗になりたいし、周りの方々も綺麗にしたいという気持ちが大きかったです。

 

——最初に入ったエステの会社はどれくらい勤めたのですか?

2年弱ほどですね。

 

——辞めた理由は何だったのでしょうか?

大人数で仕事をしていると仕方ないのですが、機械的な流れ作業のような仕事になってしまったためです。また、私自身、肌が弱かったのですが、化粧品などがあまりしっくりきていませんでした。しかし、それをお客様に提案しなくてはならないので、自分の中にモヤモヤした感情がありました。

本当に、目の前にいるお客様のことを考えたら、違うことができるのではないかと、思うようになりました。

 

アパレルに戻ったとき、「体型の崩れ」という根本的な問題に気づく

——なるほど、そのあとは別のサロンに転職されたのでしょうか。

いえ、実はまたアパレルに戻ったんです(笑)
アパレルで働いている方のお話を聞くうちに、また魅力的に思ったんです。

ちょうどその頃、引っ越しが重なったので、一旦エステ業界から離れることにしました。アパレルの仕事に戻って、10年近く勤めましたね。

アパレルの仕事をしている中で、「体型の崩れ」で悩むお客様がとても多いことに気づきました。「大きいサイズの服を作ってほしい」という声を頂くことはあったのですが、「好きな服を着るために痩せなければ」という声は中々ありませんでした。

「着たい服を着る」のではなくて、「着れる服を着る」という発想の方が多かったんです。

そこで、体型はやはり人間のベースなのだと感じました。この根本的な問題を何とかしたいと思い、結局美容の道へ戻ってきました。

 

——根本的な、体の部分に対して向き合うために、エステの仕事に戻ったのですね。

そうですね。アパレルの仕事では、自分の将来を考えたときに、ずっと続けていくイメージがあまり出来ませんでした。

マネージャーにして頂くという話も出たのですが、将来のことを考えると、年齢的にもずっと続けていくことが難しいのではないか、というのが正直な気持ちでした。

自分は仕事がとても好きなので、仕事はずっと続けたいと思っていました。美容と健康であれば需要もありますし、年齢的な制約に縛られずに仕事を続けられそうだと思い、エステ業界に戻ってきたという理由もあります。

 

美しさを支える「健康」を追求するために、開業という道へ

——この後に開業へと進むのですね。どのようなタイミングで開業を決断したのでしょうか。

きっかけは、ある知り合いから、美容の先生をご紹介頂いたことでした。その方の技術がとにかくすごかったんです。

「この技術を学びたい!」と思い、アパレルで働きながら、その先生のもとで学んでいきました。

学んだあとは、「この技術を自分でも広めたい」と思い始め、そこで思い至ったのが「開業」でした。

 

——「開業して、技術を広めたい」と強く思う理由は何だったのでしょうか。

勉強として、色々なサロンに行って調べたのですが、1度で効果が出るものが少なかったり、体重が逆に増えてしまうようなところもありました。

機械がメインで手技がほとんどないメニューも多くありました。お客様に寄り添ってないなと感じてしまったんです。

お客様の体の状態は当然、その方によって違います。
「肩が痛い」というとき、肩だけ施術すればいいわけではないんです。体は全身がつながっているので、足がゆがんでいるかもしれません。もう少し根本的なところから変えて行く必要があります。

こうしたお客様に寄り添った施術をするとなれば、どこかに勤めるのではなく、自分のオリジナルで施術ができる環境でないと意味がないと考えました。私が、この良い技術を広めなければという思いでした。

技術を教えて頂いた先生や、別の方の講演会に行き、「なぜ体がこのように変わるのか」という根本的なエビデンスなどを見て勉強していました。美容と言っても、メインは健康です。人間のもっと深いところに問題があって、良い化粧品を使えばいいわけではないのだと気づきました。

 

——先ほどもおっしゃっていた「根本的な解決」ですね。

その通りです。中身を変えないとダメなんです。
なので、エステと言うと「美容ですよね?」と言われてしまうのですが、私はどちらかというと「健康」の部分がベースになります。「健康」の上に成り立つ美しさですね。

 

分からないことだらけの開業当初。転機は「自分の周りの人への施術」と「SNS」

——開業して、どのようにスタートを切りましたか?

最初は、地元である群馬県で始めました。その時は、店舗を持つことがとてもリスクに感じたので、出張という選択肢を取りました。お客様のご自宅へ伺い、施術をする形ですね。

勢いで始めたこともあり、しっかりと準備をしていなかったので、とにかく分からないことだらけでした。宣伝の方法なども全然分からず……。

チラシのポスティングや、飲食店さんにビラやチラシを置かせてもらうなど色々やりましたが、中々成果が出ませんでした。

 

——準備をせずに始めたぶん、苦労されたんですね。どのように打破されたのでしょうか。

転機として、1つ目は、自分の周りの人への施術を始めたことですね。すると、口コミでご紹介を頂けるようになりました。

2つ目は、SNSです。今まで全然やったことが無かったのですが、SNSを始めてから東京の方からもお問い合わせが来るようになりました。「東京でも需要があるのだな」と思いましたね。

群馬から、少しずつ東京にも出張するようになり、続けていくうちに、「一度きりの人生、東京で挑戦してみたい」と思うようになっていました。そして、東京に場所を借りて今に至ります。

 

——なるほど。東京に出る際、意識したことはありましたか?

人脈作りには積極的でした。先に人脈を作っておこうと思い、知り合いを紹介してもらったり、交流会に参加したりもしました。こうした出会いの場はすごく大事にしています。どこでご縁があるか、本当に分からないので。

 

情報だけインプットしても分からないことがある。「とりあえずやってみる」ことで前に進めた

——積極的にいろいろとチャレンジされていますね。

とにかくやってみよう、という考えですね。元は完璧主義な部分もあったのですが、まずはやってみないと分からない。そこから軌道修正していけば良いのだということに途中から気づきました。

 

例えば、みんなの役に立ちたいと思って、集客をするにも、ペルソナを決めないで、「とりあえず受けてみて!」という感じだったのですが、やはりそれでは中々届かず……。

やっていくうちに、「こういう人に需要があるのか」というのが自分の中で明確になっていきました。

こういった体感は大事だなと思います。とにかく試行錯誤の繰り返しでした。これがダメだったから、次はこれやってみようという感じです。

マーケティングや集客など、知識だけ詰め込んでも、逆にそれが膨れてきてしまって行動できなくなってしまうことがあります。「こういう構成でこういう文章を書いたら良い」と言われると、書けなくなってしまいました。自分らしさもどんどん無くなっていって、それは違うなと思いましたね。文章にも自分の個性が出てないと意味がないなと感じました。

 

「エステ」という言葉に対する偏ったイメージを変えたい。自分事にしてもらう

——現在はどのような課題を感じていますか?

そうですね、「どういうことをやっているの?」とよく聞かれるのですが、体感してもらわなければ分からないという難しさはありますね。
「エステでしょ?」「女性向けでしょ?」という感じで決めつけられてしまうのです。

ですが、人間の体の健康を考えたとき、男性も女性も関係はないんです。老廃物が滞ってしまったり、血流が悪くなってしまったりすると、体に不調が出てきてしまいます。これは女性だけの話ではありません。

そうした部分に関して、多くの方に、健康を自分ごとにしてもらう難しさを感じています。
例えば、水分を1日1.5L取ることを意識されていない方は多いです。「水が大事」というのはメディアなどでも多く取り上げられている中で、分かっているのにやらないという方も多くいらっしゃいます。

「健康」は絶対誰にでも必要なものだと思っているので、健康を自分ごとにしてもらうためにはどうしたら良いか、悩みは尽きません。

自分ごとにして頂くために、ご来店頂く度に何回も伝えたり、SNSで発信したりすることが大切だと思っています。目に触れる機会、聞く機会を増やしていかなければいけないですね。

 

お客様が、自分のサロンを卒業してくれるような、そんな関係性

——このサロンとしては、お客様と最終的にどのような関係性を築くことを理想にしていますか?

お客様に価値提供するうえでは「体の機能を正常に戻す」がゴールになるので、そこを基準に考えています。

ゴールに行くまで、人によって回数は変わってきますから、最初はその人の体に合わせて回数を重ねていくことが大事になります。そして、代謝が変わり体の機能が戻ってくることを実感して頂いたら、だんだん回数を減らしていって、やがて卒業して頂く。それがベストかなと思っています。あとはちょっと不調だなっていうときにメンテナンスに来て頂くぐらいで大丈夫です。

やはり、例えば週1でずっと通って頂くと、時間やお金をかけなければいけなくなってしまいます。体の機能が正常に戻れば疲れにくくなり、一気に老化が起こることもないので、現状維持ができるようになってきます。そうすれば通い続ける必要もありません。

 

ゴールに向けて施術を繰り返し、やがて卒業してもらう。そうした関係性づくりを目指しています。

 

求められていることをする。そのための手段を適時変えていく

——サロンを今後こうしていきたいという夢はありますか?

私は「やっていく中で軌道修正すればいい」というタイプなので、「全国に100店舗出したい!」などは掲げていないですね。

周りの人、自分の関わった人を健康にしていきたいです。そこで自分に限界を感じたときに、また考えが変わるのだと思います。そのときに、また店舗を何店舗か出したいとなれば、そうするかもしれませんね。

 

——手段として必要であれば、規模を大きくするなどを考えるわけですね。

はい。需要があることをやっていきたいと思います。周りの声が多くなれば、それに合わせた動きをしたいですね。

「やりたいやりたい!」と自分の主張が強すぎるのは、やはり違うと思うんですよね。求められていることをやりたいので、自分がどう役に立てるのかが大事だと思っています。

 

努力すれば誰でも変われるということを、仕事を通じて伝えていく

——最後に、この場で何か伝えたいメッセージはありますか?

努力をすれば、誰でも変われるということを伝えたいです。

誰でも綺麗になれますし、女性だったら、化粧、髪型、服装や体型を変えることができれば、本当に見た目を変えられます。あとは、外見だけじゃなく、内側の健康や、精神的な問題なども大事です。いずれも、頑張れば変えることができるんです。

年齢のせいにしてしまう方はたくさんいらっしゃいます。「歳だから」と、愚痴ばっかりになってしまうのも分かります。ですが、自分でそこに向き合えるかどうかで全然違ってきます。私はそのお手伝いをしてきました。これからも、そうしたメッセージを伝え続けたいです。

 

 

※撮影協力:松下 晃太

※記事協力:山口 遼大

プロフィール

大海 遥

・花音
花音では『健康的に美しくなる事で、人生の質は向上する』をコンセプトに、お客様一人一人のお悩み・お身体に合わせたオーダーメイドトリートメントを行っております。
完全個室のプライベート空間で、ご自身の身体が変わっていく感覚を、是非実感して下さい。
結果にこだわった究極のトリートメント施術で、本来持つ健康的な美しさを最大限に引き出します。

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