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ココカラ整骨院・依田 恭平さん インタビュー|開業するということは店舗経営をすること

埼玉県所沢市の小手指駅。閑静な住宅街にある、完全予約制のプライベート空間「ココカラ整骨院」。開業から約1年半が経ち、今まさに第一線で活躍されているオーナーの依田恭平さんから、最新の集客方法についてお聞きしました。

 

 

お客様へ伝えるメッセージはシンプルにしています

――お店のターゲットはどういった方でしょうか?

ターゲットは40代女性です。

しかし、「40代女性」といっても一括りにすることはできません。
主婦をされている方もいれば仕事をされている方もいます。

当院では、40代女性の中でも、バリバリ仕事をしていて仕事に疲れているキャリアウーマンの方をターゲットにしています。

ただ、コンセプトは開業当初から変えています。
開業当初は「姿勢矯正」や「治療」ということを押し出していました。

しかし、仕事に疲れている40代のキャリアウーマンにとって必要なことは「癒やし」ではないかと考え、リラクゼーションの方へ舵をきりました。

整骨院でよく聞く「◯◯法」「◯◯治療法」という専門的な話をしても、お客様は分かりません。

お客様に対しては「当院へ来たら疲れがとれます」ということしか伝えていません。
あくまでも疲れを取るために専門的な技術が使われているだけであって、お客様へ伝えるメッセージはシンプルにしています。

そのため、ターゲットは40代の女性ですが、当院へ来たら疲れが取れるというコンセプトに共感して来店される男性のお客様も多いのです。

 

――なぜ小手指駅を選んだのでしょうか?

小手指駅にはターゲット層が多く住んでいるからです。

また、個人的な感覚ですが、この地域は疲れている人が多いと感じます。

小手指駅は交通の便が非常に良く、池袋や横浜まで電車一本で行くことができます。

小手指から横浜方面の会社へ通勤する方も少なくありません。

すると、朝早く起きて夜遅く帰ってくる、という生活リズムになります。

だから疲れている人が多いのではないかと考えています。

 

――他店と差別化されている点を教えていただけますか?

小手指周辺は大手サロンが多いので、そことは違うことをやらなければと思い、今ここにないポジションを取るために「リラクゼーション」「癒やし」ということを売りにしています

整骨院というと、”治療する”、”高度な技術を使う”、というイメージがあり、周辺の整骨院でも実際にリラクゼーションを売りにする所はほとんどありません。

しかし私は、リラクゼーションも治療のうちだと思っています。

 

――他の整骨院ではなぜリラクゼーションを売りにしないのでしょうか?

リラクゼーションは資格がいりません。

一方、整骨院で行う施術は国家資格が必要になるため、資格を持っている方は整骨院を行うことに対してプライドを持っているのだと思います。

 

――その他に差別化されていることはありますか?

外部から先生をお店に呼んでいることも差別化の一つです。

一般社団法人女性姿勢協会の方、アロマ講師の先生、ストレッチ専門の先生などを当院へお招きして講習会を開いています。

 

 

徹底的にお客様がくつろげる空間を作る

――お客様の疲れを取るために、他にどのような工夫をされているのでしょうか?

「癒やし」を追求し、お客様がくつろげる空間を作るように内装やお店の雰囲気にも力を入れています。

開業当初はベッドを3台置いていたのですが、中途半端なことはせず徹底的にお客様がくつろげる空間を作ろうと思い、ベッドを1台にしました。
同時に2名以上のお客様を施術することができなくなるため、お客様だけのプライベート空間ができあがります。

 

その他にも、お客様が来店されたときにアロマを選んでいただき、お客様によってアロマの匂いも変えています。
お客様の好みに合わせてくつろげる空間を作るというだけでなく、何のアロマを選ぶのかによってその時のお客様の心境が分かるということも、アロマを選んでいただく理由の一つです。

 

また、当院には待ち合いスペースを作っていますが、ここはお客様が施術後にお茶を飲むためだけのスペースです。完全予約制で同時間には1名のお客様しか施術しないため、お客様が待つための場所は不要なのです。

照明の明るさも時間帯によって変えたり、3回目に来店されたお客様から「ここは整骨院だったんですね」と言われるくらい、徹底してお客様がくつろげるプライベート空間を作っています。

そのおかげで、当院のリピート率は非常に高く、初回来店されたお客様のうち『88%』の方にリピートしていただいています。

 

――「お客様の疲れを取る」ということに対して徹底しているのですね。

そうですね。
「疲れている」というのは表面的なことなのです。

極端に言うと、仕事がなくて困っていて日々疲れているというお客様がいたら、当院から仕事を紹介しようと思うくらい、お客様の「疲れている」に対して根本的な解決をしたいと思っています。

「なぜお客様は疲れているのか?」「なぜ健康ではないのか?」といった背景を常に見るようにしています。

例えば、家族関係が悪いことが疲労の根本原因だったりもしますからね。

 

 

お客様のことを考えたら開業しなければ解決できないと思った

 

――開業された理由を教えていただけますか?

私の場合は、元々開業がしたかったわけではありません。

どうやったらお客様の疲れを取ることができるのか、と徹底的に考えた結果、お客様のことを考えたら開業しなければ解決できないと思い、開業しました。

雇われている立場だと、決められたマニュアルが用意されて、自分で出来ることの制限があるため、例えば、今やっている癒やしの空間を作るということはできません。

 

 

集客に正解はないと分かった

――開業当初はどのような方法で集客されていましたか?

集客方法で考えられることは一通り試しました。

元々話すのが苦手だったので、最初はWeb集客だけにしようと思っていました。
Web制作業者へ依頼してデザイン性の高いホームページを作ることができましたが、集客には繋がりませんでした。

数十万円をかけてLP(※)を作っても、お問い合わせが0件だった、ということもあります。

※LP:ランディングページの略で、検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスする宣伝用のページのこと。

 

ブログも作り、Googleの検索順位は上がっていったのですが、そこからお問い合わせや申し込みをする方はほとんどいませんでした。

借り入れた金額の半分くらいはWeb集客に関して投資しました。

なかなか結果が出ずに苦労しました。

 

――集客に苦労した開業時、どういうサービスがあればよかったと思いますか?

事業計画を立てる人(会社)とホームページを作る人(会社)が一緒だったら良かったなと思います。

計画を立てていた方と作り手とのギャップが問題になるからです。

集客の話だけでなく、内装についても同様です。自分で内装の計画を考えても、それが内装業者に伝わらないと、思った通りの内装に仕上がりません。

 

――今はどうやって集客されているのでしょうか?

実はWeb集客数はあまり増えていません。

今はリピート率が上がったことでお客様を獲得できています。

あとは、定期的に開催するセミナーと口コミによって集客ができています。

セミナーはFacebookで集客しており、これは美容師の方のやり方を参考にしています。
Facebookでブランディングして集客するという方法は教えてもらいながら自分で勉強しました。

セミナーは睡眠に関する内容を行っています。
睡眠のセミナーへ参加された方が当院へくることもあります。

当院へ定期的に通ってもらうことで、お客様の悩みを「完治」することを目指しています。
そのために定期的に通う必要があることを、セミナーを通じて知ってもらうようにしています。

開業当初から振り返って考えると、集客に正解はないということが分かりました。
自分で実際にやってみないと分かりません。

他店では、100%のものを求めて上手くいかないケースが多いのだと思います。
集客に正解はないので、完璧を求めては上手くいかないと思います。

 

――集客で上手くいったことはありますか?

ホームページよりも集客できているのは、エキテン(※)です。

※テキテン:店舗の口コミ・ランキングサイト(https://www.ekiten.jp/

開業当初からエキテンには掲載しており、新規顧客の約50%がエキテンからの集客です

あと効果があったのはポケモンGO(※)です(笑)

 

――ポケモンGOで集客!? 詳しく教えてください(笑)

ポケモンGOでアイテムを使うと、そこにポケモンが集まってきます。
ポケモンを集めると、そこに人も集まってきます。

お店でアイテムを使ってポケモンを集めたところ、ポケモンをゲットすることを目的にお店の前にたくさん人が集まってきたので、そこでクーポン付きのビラを配りました。

※ポケモンGOとは

位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲーム。

 

集客に対して楽しく取り組むことが一番です。

私が楽しく集客をできているのは、余裕があったからです。
家賃を安くおさえており、運転資金もあったため、それほど焦って集客しなくてよかったのです。

物件が高いところを選ぶサロンもありますが、固定費が上がってしまうため、家賃だけを考えると毎月の利益をひっ迫してしまいます。

今考えると都内で開業する必要はなかったと思っています。
この小手指で開業しましたが、お客様の6割は都内から来ています。

 

※インタビュー中に電話が鳴り、予約が入る。

 

ホームページを見てお電話をくださいました。
このようにコツコツ集客できています。

あとは、お客様に対して「紹介してください」と言っています。
これは意外とできていないお店が多いです。
本当によいサービスで、自分が満足すれば、遠慮なくお客様はご紹介してくれます。

 

――開業してから辛かったことはありますか?

作業量が多いことです。

施術以外の苦手なこと(事務作業など)をやらなければならない、且つお金に余裕があるわけではない、という状況が辛かったです。

一時期は受付の事務スタッフを雇っていたこともあります。
スタッフは辞めてしまいましたが、今でも良い人がいれば雇いたいと思っています。

 

開業するということは店舗経営をすること

 

――これから開業する方に向けてメッセージをお願いします。

「なぜ開業するのか?」ということを明確にした方がよいです。
私は今でも「なぜ開業するのか?」ということを考え続けています。

業界的に、ゴールは店舗展開することという風潮もありますが、それだけがゴールではありません。

開業するということは店舗経営をすることなので、自分の価値観を明確にしていった方がよいです。
方法論に飛びついてしまう人は多いのですが、方法論は後からです。

私の場合はお客様の疲れを取るためにはどうすればいいか、ということを最も優先に考えているため、疲れを取るためであれば整骨院という枠を超えたことでもやります。

 

「治療家とは何か?」
「健康であるということはどういう状態か?」

こういったことをとことん考えることが大事だと思っています。

 

 

――今後の目標を教えてください。

整骨院としては今後、コミュニティを作りたいと思っています。
当院に通ってもらうことで疲れは取れますが、自分の体を自分でメンテナンスして健康状態を維持していくことが大事だと思っているので、教室などを開いて教えていきたいと思っています。

治療家向けの教育にも力を入れていきたいと考えており、個人が活躍できるようなアドバイスができればと思います。

 

あとは睡眠改善を広めていきたいです。

整骨院に来る方の8割が、十分な睡眠を取れていないのです。

多くの方の睡眠を改善するために、セミナーで教えるようにしています。また睡眠改善のコースも提供しています。

睡眠の専門家は少ないので、睡眠栄養指導士協会理事である私が広めていきたいと考えています。睡眠教育を当たり前のものにして、日本全国の人に睡眠に関する知識が身についている状態を目指します。
学校の保健体育の授業に「睡眠」が入るくらいにしていきたいです。

現状では、睡眠に関して学ぶ機会が全くなく、医者ですらも教わっていない場合もあります。
自分たちが生きていく上で、とても重要なことなのに教育をうけていないという状況を変えていきます。

今年は専門学校で講師をやることも決まっているので、これからどんどん広めていきたいです。

 

私のミッションは「健康を通してその人の理想のライフスタイルを手に入れてもらうこと」です。
整骨院でも睡眠改善でもこのミッションは同じです。

 

ココカラ整骨院
〒359-1141
埼玉県所沢市小手指町1-24-4 ラスター小手指102
電話番号:04-2941-5747
http://coco--kara.com/

 

依田 恭平(Facebook:https://www.facebook.com/kyohei0612
・ココカラ整骨院経営
・アンチエイジング睡眠代表
・一般社団法人 睡眠栄養指導士®協会理事

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