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GOKIGENボクシングジム・清水 康俊さん|「自分のことを潔く諦めることも大事」仲間と育てる店舗運営で大事なこと

独立し店舗経営を始めると、集客、経理、雇用、サービス向上など、様々なことに目を向けることが求められます。「独立したのだから、自分で全てやらなければいけないんだ」と、背負い込んで苦労している方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、独立した方の中には、積極的に周りを頼っていきながら、協力者を増やしている方もいらっしゃいます。株式会社GOKIGENの代表として、ボクシングジムやパーソナルトレーニングの事業を行う清水康俊さんもその1人です。

 

「全部自分でやろうとしているときは、ずっと苦しい日々でした。自分のことを潔く諦める必要もあると思っています」

 

大切な仲間と共に成長していく形を実現している清水康俊さんに、自分と他人との向き合い方についてお話を伺いました。

 

身体を鍛えながら気持ちを「ごきげん」へ持っていくトレーニング

──本日はよろしくお願いいたします。まずは事業内容とお店のコンセプトについて教えていただけますか。

事業内容としては、女性専用のボクシングジムとパーソナルトレーニングです。

コンセプトは「身体を鍛え、自分の身体に目を向けることを通じて、自分の気持ちをご機嫌な方向へ持っていく」ことです。

 

──”女性専用”のボクシングジムを運営されている理由を教えていただけますか?

女性のご機嫌なくして、社会のご機嫌はないと考えているためです。女性のご機嫌をサポートすることで、結果的に社会を支えることになると考えています。

 

──先ほどから仰っている「ご機嫌」とは何かを、詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか。 

現役で私がボクサーをやっていた頃の話です。私は極度のあがり症で、試合になると自分の力がどうしても発揮できず、試合が終わると毎回落ち込んでいました。

 

身体をいくら鍛えても、スキルをいくら磨いても、いつもは勝てる相手に試合で勝てないことが続きました。そのとき、『スラムダンク勝利学』という本を執筆されている辻秀一さんというスポーツドクターの元を訪ね、メンタルトレーニングを始めました。そこで出会ったのが「フロー」という言葉です。

 

スポーツ心理学で、無我夢中で集中してパフォーマンスが高い状態を「ゾーン」と呼びます。そして、その「ゾーン」の一歩手前を指すのが「フロー」です。日常生活でいうと「ちょっと気分のいい状態」です。スポーツ選手には通じやすい概念ですが、日常生活で「ゾーン」や「フロー」と言っても分かりにくいので、辻秀一先生が「ご機嫌」という言葉を作りました

私もそれに共感し、「ご機嫌」を大事にするボクシングジムとして運営しています。

 

「機嫌がいいとパフォーマンスが上がる」心のケアの重要性への気付き

──過去の話もお聞きしたいのですが、最初はボクサーからのスタートだったのでしょうか。

はい。ボクシングを始める前は周囲と馴染むのが苦手で、イケてない不登校の少年でした(笑)

生まれた頃から全身にアトピーを持っており、夜も眠れない日々が続いたためです。少し鬱のような症状になってしまい、学校に行けなくなってしまいました。

高校生のときに、「人生をもっと変えたい」「強くなればモテるのではないか」と始めたのがボクシングでした。そこからボクサーとしてやっていく中で、先ほど話しあがり症の苦しみがあり、メンタルトレーニングをするようになりました。

 

──実際にメンタルトレーニングの効果はあったのでしょうか?

はい。メンタルトレーニングをはじめてから半年後、地元の北海道で優勝することができました。優勝までのトーナメント3試合、徐々にパフォーマンスを発揮できるようになっていく喜びを知ったことで、「機嫌がいいとパフォーマンスが上がる」と強く実感し、その感覚を伝えたいと思うようになりました。

 

「自分のことを潔く諦めることも必要」強がらず周りに頼ることも大事

──昨年行われたボクシングジムのオープンパーティーには数多くの方が参加されるなど、清水さんの周りには協力してくれる方がとても多い印象があります。人と接する上でどういった点に気を付けているのでしょうか。

「自分のことを潔く諦める」これに尽きると思います。

 

自分には出来ないことがたくさんあり、出来るようになりたいことや、既に挑戦していることがたくさんあります。その中で全て出来るようになりたいと思っても、どうしても出来ないこともあると私は思っています。人には向き不向きもあるためです。

 

そうした現実を受け入れたうえで、強がらず、周りの方に頼っていかなければ、生きていけなくなってしまいます。そこに関しては潔く生きていたいです。

やりたいことがたくさんあるのに人生は有限で、時間は限られていて、明日終わるかもしれません。その中で諦めることは必要だと考えています。

 

たくさんの人とつながれる時代だからこそ、「強く、深いつながり」を大切にする

──今後の目標について教えていただけますか。

具体的な目標で言うと、今はこのボクシングジムの会員さんを100人まで増やしたいと思っています。(2019年3月時点)

それは単純に数を増やしたいわけではなく、100人の方に「ここ良いね!入りたい!」と思っていただけるような場所にしたいためです。それだけ魅力的な場所にしたいですし、自分たちが魅力的なスタッフになり、魅力的なサービスにしていきたいという思いで100という数字を掲げています。

 

──より魅力的な場所を作っていくために、どのようなことを意識していらっしゃいますか?

「強く、深いつながり」をとにかく大事にしていきたいと思っています。今はSNSを開けばすぐに人とつながれる時代です。だからこそ、リアルな仲間と、いかに深くつながり、心に残る体験をいかに共有し続けるかが、仲間やチームの輪を広げていくうえで必要不可欠だと思っています。

 

リーダーが偉いわけではなく、いかに思いを共有し続け、共に育ち続けていけるかが重要だと考えています。そうしたチームの仲間は、場所や立ち位置が違っても、同じ会社じゃなくてもいいはずです。質の高い体験を共に過ごせる人達をこれからも大事にしていきたいです。

 

シンプルに「頭の中の、できることを全部やる」

──本日はありがとうございました。最後に、これからジムやパーソナルトレーナーで独立・開業を考えているオーナーの方に向けて、アドバイスをいただけますか。

ありがとうございます。私から何か言うというよりは、私が言われてきたことで、大事にしているアドバイスがあります。それは「頭の中にある、できることを全部やる」ということです。

 

このアドバイスは、パーソナルトレーニングのお客様の1人で、既に何十店舗の飲食店を経営されている大先輩の方から教えていただいたことです。

相談に乗っていただいた際に、どんな今までにないアイデアを教えてくださるのかと思ったら、「頭の中にあることを全部やることだよ。何が当たるかわからないから」ということでした。その時、「そうか。シンプルなことだったんだ」と気付き、今でもとても大事にしている考えです。ぜひこれから独立する方も意識していただけると良いのではと思います。

 

プロフィール

清水康俊

 

・GOKIGENボクシングジム( https://boxing.go-kigen.jp/

〒220-0073
神奈川県横浜市西区岡野2-8-1 岡野勝海ビルB-1

男性と女性では身体のつくりも違いますし、考え方も違います。「トレーニング」することの目的も違います。それなのに、男女混合にしてしまっては、提供するトレーニングのクオリティを落とすことになります。女性の心と身体を支え、日常の質を上げることが私たちの女性専用GOKIGENボクシングジムの存在意義です。

 

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