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TRAD BARBER STYLE、山崎翔太さん|職人肌の人は「何でも自分でやらず、お客様に向き合うことに集中すべき」

「お客様のためを思って独立したはずなのに、時間が取れない……」

 

メニューや店舗のデザインなど、自分で自由に決められることへの憧れから、独立を選択したサロンオーナーの方は多いと思います。しかし独立すると、経営に関する様々な業務に追われ、結果的にお客様と向き合う時間が取れなくなり、もどかしい思いをしているオーナーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回お話を伺ったメンズサロン『TRAD BARBER STYLE』の山崎翔太さんもそうした問題と向き合ったオーナーの一人でした。

「独立当初は、なんでも自分でやらなければいけないと思っていました」

「目の前のお客様と向き合う時間を増やせるように、周りに頼るのが大事だと今は考えています」

 

どうしたらお客様にじっくり向き合う経営ができるのか、山崎翔太さんに考えをお聞きしました。

 

「3万枚のDMを送った」顧客がいない状態でのスタート

──本日はよろしくお願いいたします。まずはじめに、お店のコンセプトについてお伺いできますでしょうか。

よろしくお願いいたします。「社会の第一線で働かれている男性の縁の下の力持ちになる」ということをコンセプトに、男性のお客様限定の理容室を経営しております。

男性が月に一度のパワーを溜める、癒しの場にできればと思っています。

 

──素敵なコンセプトだと感じました。お客様はどこでお店を知ってご来店されるのでしょうか。

私は大阪から東京へ移る形で独立したため、初めはお客様が全くいない状態でスタートしました。当時、ホームページもホットペッパービューティーも何もやっておらず、このままでは駄目だと思い、自己資金をほぼ全部使い、3万枚ほどのDMを送りました。

 

郵便局のシステムで、宛名がなくても、はがきとして送れるサービスがあります。それを使って一気に認知度向上を図りました。封筒に入れ、郵便物として送ったことで、しっかりと手に取っていただくことができ、効果が出たのではないかと思います。最近ではホットペッパービューティーから来店されるお客様が多いです。

 

「とにかく資金を貯めることだけを考えていた」開業前の目標

──この業界に入り、最初から独立を考えていらしたのでしょうか。

はい。一番最初は高校3年生の時に、独立して収入を増やしたいという思いから志すようになりました。この業界で仕事を始めた後は、働きながらお店のサービスに対し「自分ならもっと良いお店が作れる」と考えるようになりました。当時は経費のことなどは全く考えていなかったので、お恥ずかしい話です。

 

──店舗へ勤めていたとのことですが、独立するまではどれほどの期間働いていたのでしょうか。

東京と大阪にチェーン店が何店舗かある会社で、大阪の理髪店で8年間勤めていました。

 

──その中で、「もっと良い店舗が作れるのではないか」と思うようになったのですね。 

はい。その思いに関しては、商売っ気はありませんでした。気持ちだけで、事業計画も安易なまま始めてしまい、周りにもかなり反対されました。

 

──独立すると、お金を借りたり、事業計画を考えたりと、現場での技術だけではない部分が出てきます。そうした部分はどのように乗り越えられたのでしょうか?

私はすべて、理容室の開業をサポートしていただける会社の方にお聞きしました。開業前からずっと相談しており、「いくら資金があれば、この規模で店舗を作ることが可能です」という助言をいただいていたので、それに向かって5年で資金を貯めていきました

 

集客に関しては特別何かをしているわけではありませんでした。SNSは今もほとんどやっておりませんし、ホームページに関しても、開業した後に急いで業者の方を探し始めたため、プレオープンなど何もしていない状態でした。本当にお金を貯めることだけを考えて開業までは準備していました。

 

「何でも自分でやらなくていい」目の前のお客様に時間をかけるべき

──開業まではホームページなどの準備をしていなかったとのことですが、独立した後の集客面で、特に苦労したことはありますでしょうか。

ぜひお伝えしたいことが、Web系で詳しいアドバイスをくださる、信頼できる方が周りに一人いないと、かなり遠回りをしてしまうということです。開業当初、「ホームページ作りませんか」といった広告や営業マンに出会うたびに、私は全て受け入れてしまったのです。片っ端から試しても、ほとんど効果がなく後悔することも多かったです。

 

信頼できる方を見つけ、しっかりと分からないことは聞いた方が良いです。開業してすぐの頃は、個人事業主という看板があるために、「全部自分がやらなければいけない」と考えていました。ですが、分野ごとにプロがいるわけですので、分からない分野は色々と手を出さずに聞くのが一番だと思います信頼できる知人や有名な会社様などにお金を払い、任せて、その分の時間を目の前のお客様に集中する方が良いと私は考えました。現場に力を入れたい職人肌の方はきっとその方が合うのだろうと思います。

ですが、理容室では特に「お金をかけることは悪だ」「自分でできる」と考えている方もいらっしゃいます

理容室のカットに置き換えて考えると、専門学生になりたての方と、20年やっている方では仕上がりが全く違います。私達が提供するサービスは、クオリティが高く、お客様に満足していただける内容ですので、その対価として一定の金額をいただいています。

 

Webの業界も同じ話だと思うのです。「お金が高いと悪」「とにかく安い方へ」となってしまう傾向は変わっていけば良いと思っています。

 

「周りの先輩が言うほど、開業は大変じゃない」お客様のことを本当に思っていれば大丈夫

──今後の目標について教えていただけますでしょうか。

店舗を拡大することも考えていますが、最終的に目指す先は理容業界の復興です。私は床屋が非常に好きですので、もっと盛り上がっていけば嬉しいと思っています。

 

やはり理容業界は美容師と比べて、若手がかなり少ないのが現状です。今後、美容室で合わないと思った方が辞めずに、理容室でやってくるという形が作れるのではないかと考えています。

 

──ここ最近で、おしゃれな理容室が増えてきていると感じます。 

はい。福利厚生が非常に良い理容室も目立つようになってきているため、そこから志望する学生が増えて、理容室を楽しみ、自分の店舗を持ち羽ばたいてくだされば嬉しいです。

理容室同士も敵対視せず、全員で仲間として理容業界全体を盛り上げていきたいと思っています。

 

──本日はありがとうございました。最後に、独立する方へ向けてアドバイスをいただけますでしょうか。 

周りの先輩が言うほど、開業は大変じゃないということは伝えたいです。何をもって大変とするかは難しいですが、やればできます。今の時代助けてくださる方もたくさんいらっしゃいます。集客のプロ、内装のプロ、カメラのプロなど、そうした方々に頼りながらであれば、周りの方々が言うほど全然大変じゃないと、私はやってみて思いました。

 

そしてやはり、雇われていた頃の気持ちを忘れないことが一番大事だと思います。独立するとやることは一気に増えますが、自分がやらなくても良いことは積極的に外注し、目の前のお客様に命をかけるのが一番大事だと思います。

「この仕事をあの方に頼んだら、もうちょっと丁寧にカットできる」「前の日2時間多く寝れるから、もっと元気な顔でカットできる」など、そういったアナログな部分に力を入れたほうが私達のような現場の人間には良いのではないでしょうか。お客様のことを思っていれば必ず結果はついてきます。

 

プロフィール

山崎翔太

 

・TRAD BARBER STYLE(http://trad-barberstyle.com/

〒158-0094
東京都世田谷区玉川 3-20-4 1F A号室 グランフォレ

 

男を磨くサロン、TRAD。

男性は毎日忙しく過ごしています。仕事もプライベートも、抱える物・支えなければ行けないものが多いので、心も身体も疲れてしらっしゃるかもしれませんね。

 だからこそTRADで過ごすあなたの貴重な時間を、ヘアスタイルだけでなく、心も身体も癒される時間に、自分を磨ける時間にして欲しいと思い、こだわり抜いたバーバーとして始めました。

 

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