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匠接骨・整骨院、菅野 龍児さん|「なんでもやればいいわけではない」月間380人を呼んだのは、お客様の笑顔ととことん向き合う姿勢だった

「とにかくいろんな方法を試して、お客様を増やさなければ」

開業後、そのような考えで運営するものの、なかなか結果につながらない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは、今一度“本当に大事にしたいもの”と向き合うことが必要かもしれません。

 

「お客様に笑顔になっていただきたければ、私たちがただ明るく楽しくいること、それが一番大事だと思います」

 

そう語るのは、今回取材をした匠接骨・整骨院の菅野龍児さんです。知識と技術を前提として、そのうえで大事にするべきことは何かを考えること。それが重要だと菅野さんは語ります。

菅野さんに、お客様と向き合ううえで大切な考え方について伺いました。

 

「痛いけど改善する」をコンセプトに、筋肉を治療する

──本日はよろしくお願いいたします。まず、お店のコンセプトについて教えていただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。赤塚で一番遅い時間までやっているというのが一番の売りになっています。赤塚で一番遅い、23時まで診療しています。土日祝日をメインにしているので、土日祝日もフル診療で対応しています。

 

その他にも、「深層筋直圧療法」という独自の治療法を持っています。コンセプトは「痛いけど改善する」というものです。

腰や首などに痛みが出ている場合、筋肉が原因であることが多いです。しかし、整形外科に行っても骨に異常がなければ筋肉の治療は受けられません。なので接骨院では筋肉の治療に特化しています。

痛みの原因の大半は深いところの筋肉であることがわかっています。そこで、深層筋に直接アプローチをかけて早期に痛みを改善しています

もともと私が長く勤めていたところの方針が「強く押す」というものだったのですが、それに独自性を少し加えて治療法を開発しました。深層筋直圧療法は、どこよりも強く押すことができます。

 

当初は「一切宣伝をしない」ことを大事にしていた

──なぜ赤塚でお店を開業されたのでしょうか。

もともと、7年半接骨院をやっていたのですが、その後、このお店の隣に位置するリラクゼーションサロンの「もみの匠」で3年間お世話になることになりました。そこの社長と意気投合したため、「隣の部屋が空いているので、やってみてはどうか」というお話をいただき、そのご縁でオープンしました。

 

──お客様は月間何人ほどご来店されますか?

オープンして1年で、380人くらいです。

 

──集客はどのように行われていたのでしょうか。

もともと、ほとんど集客は行っていませんでした。隣の「もみの匠」で3年間やっていたことから、そこにお越しのお客様や、そのお子様やご両親などのご紹介でいらっしゃっています。SNSやWebサイトなども利用は始めましたが、いずれにしても紹介がメインです。

 

──集客をほとんど行わなかったのには、何か理由があったのでしょうか?

「もみの匠」のオーナーさんのご意向で一切宣伝をしない、看板も出さないということから始まりましたので、当初は集客を全くしませんでした3年間「もみの匠」で勤めていてたくさんの指名がありましたので、そのお客様を大切にしてくださいということでした。色々やりすぎるべきではない、基礎をしっかり固めるべきというアドバイスだと思います。

新しいことを次から次へとやると中途半端になってしまうということは私も感じていました。なのでアドバイス通りにやらせていただいたところ、うまくいっています。

 

「古くからある整骨院とは戦いたくない」午後診療のニーズに応える

──お客様からお喜びいただいているポイントはございますか?

親身になってお客様の痛みと向き合っていることです。当然のことですが、誠心誠意やっております。「明るく、楽しく、元気で、笑顔で」をモットーとして、元気とやる気があればなんでもできると思いやらせていただいています。

 

あとは、13時~23時の午後診療もお喜びいただいています。

半径500メートル以内に整骨院が20件以上ありますので、朝から来るご年配の方は他の古くからある整骨院の方にかかっていると思っています。ですので、地域の他の整骨院と戦いたくはありませんでしたそのため、午後診療に力を入れています。20時以降にいらっしゃる方が多いです。

 

「医学的知識で人の役に立ちたい」両親の死をきっかけに芽生えた思い

ーー接骨・整骨院の業界に入った理由はなんでしょうか?

最初に接骨院で勤めていたとき、接骨業務にかかわることなく整体師として働いておりました。脱臼など、怪我したお客様を柔道整復師の方が携わっているところを見ており、自分もそれをやりたいと思い、資格を取りました。

医療に興味を持ったきっかけは両親の他界でした。私が16歳のとき、父親が39歳で他界しまして、そのときは何もできませんでした。

また、私が36歳のときに母親が56歳のとき膵臓癌で他界しました。余命7か月と言われましたが、実際は2年半生きておりました。食事療法、運動療法、民間療法などを用いて元気にいてもらえましたが、そのとき自分の医学的知識が足りないことに気づき、医学的知識でもっと人々のお役に立ちたいと思うようになりました

 

これから先も、自分の目に映る範囲で、癌で苦しんでいるご家族や身内の人に少しでもアドバイスが出来ればと思っています。

 

お客様に笑顔になっていただきたいなら、まずは自分たちが明るく楽しくいること

──今までのご経験から成功談があれば教えていただけますでしょうか。

開業する時点で、知識と技術はあって当たり前だと私は考えています。

その知識があるうえで、プラスアルファで何が必要かをどれだけわかっているかが大事だと思います。

 

当院でいえば「明るく、楽しく、元気で、笑顔で」というモットーです。知識と技術は当然ありつつ、明るく楽しい雰囲気にて、笑顔で元気に施術をする。それによってお客様にも元気や笑顔を与えられます。お客様に笑顔になっていただきたければ、私たちがただ明るく楽しくいること、それが一番大事だと思います。

 

──長年整骨院業界に携わっている菅野さんだから大事にされている点を教えていただけますか。

お客様の数は延べ6万人ほど診てきた経験があります。当たり前ですが、6万人いれば6万人違うので、内面や性格も含めてインフォームドコンセント(十分な情報を得た上での合意)から始めないことには適格な治療はできないと思っております。

適切な治療を行うために「なにか運動しているかどうか」と「日常生活で一番多い姿勢や動作はなにか」は必ずお聞きします。

デスクワークであれば座りっぱなしが多いでしょうし、飲食店、美容師などの方は立ちっぱなしが多いでしょう。お話の中で日常生活を見抜けるように質問をしています。

 

あとは、「普段からマッサージを受けるかどうか」もお聞きします。マッサージをよく受ける人であれば、押され慣れているので、最初からある程度満足できるような力加減でやりますが、初めての方は様子を見ながら加減をするという判断をするためです。

初めての方は、最初が痛いと「二度とやらない」と思ってしまいます。「痛いけど改善する」がコンセプトですが、痛いのが嫌いな方にいきなり痛いことをしても嫌になってしまうだけです。そういう方には時間はかかりますが、こういう方法でやりましょうという提案をしていくため、問診を10分ほどしています。

 

ーー本日はありがとうございました。これから接骨院や整体院を開業される方に向けてメッセージをお願いします。

シンプルに終わらせていただきたいのですが、「元気でやる気があればなんでもできる!」の一言につきます。ありがとうございました。

 

※撮影協力:松下 晃太

※取材・記事協力:宇野 貴子、山口 遼大

プロフィール

菅野 龍児

 

・匠接骨・整骨院

https://ryujitakumi.xsrv.jp/wphp/

〒175-0092 東京都板橋区赤塚赤塚2丁目1 2丁目1-14 入山プラザ402号室
 ※東武東上線下赤塚北口より徒歩10秒

 

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