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M3 Sports Therapy・高橋 昌之さん|開業したら待ったナシ、始めたらやるしかない、でもやってみたら楽しい

「開業に興味はあるが、まだその時期ではない、勇気がない」

 

そう思って、なかなか自分のお店を持てずにいる方も多いのではないでしょうか。いざ開業してみると、そこには面白い発見や作り出す楽しさがあるかもしれません。

 

「開業したら待ったナシ。始まったらやるしかない。でもやってみたら楽しいものです」

 

今回インタビューした「M3 Sports Therapy」の高橋昌之さんは、以前はいつかは自分のお店を持ってみたいと思っていたものの挑戦には至らなかったようです。しかし、偶然のタイミングが重なり、やるしかないと決断して短期間で開業の準備を進めたそうです。

かなり慎重な性格であるという高橋さんですが、やってみると、新しい発見や楽しさを感じている日々だと言います。そんな彼の開業に対する考え方を伺いました。

「悪い習慣を見直す」予防医療のアプローチで英語でもセッションを行っています

──本日はよろしくお願いいたします。まずはお店の特徴について教えていただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。

特徴としては、「英語でセッションができる」ということが1つです。もう1つは「悪い習慣を見直す」ということで、予防にフォーカスした施術をしています。

そして、機械は使わず出来るだけマニュアルでやりたいという思いもありました。自分がそうしたスキルを今まで磨いてきたこともあり、お客様と1対1で親身になり予防を広めたい想いで始めました。

日常生活には良い習慣と悪い習慣がありますが、まず悪い生活習慣を見直してもらうようにアドバイスしています。食生活もそうですが、良いものを食べると同時に控えるべき物を減らす努力も必要ですね。

 

トレーニングもプロ選手がやっていたからといってそれが自分に適しているとは限りません。今のあなたには逆効果になっているということがあります。本当にクライアントさんに適したものを選んで行なって欲しい。そうした意識で日々の施術を行っています。

 

「仕事内容には満足していたが、これからの生活を考えたら不安」将来を考えた開業の選択

──開業を選択されるまでの経緯についてお聞かせいただけますでしょうか。

高校卒業後、アメリカへ6年間留学しアスレティックトレーナーになり、帰国後専門学校の講師を経てサンフレッチェ広島の専属トレーナーになりました。

誰もが憧れるプロのチームに入れたことは嬉しかったのですが、更新制の1年契約ということが懸念でした。決して将来が安定している環境ではなく、いつかは独立すべき時がくると常に思っていました。

 

仕事内容には満足していました。しかし、これからの自分の将来を考えたときに不安も感じていました。いつか退団するときは来ますし、その後も好きで夢を叶えたこの仕事はずっと継続したいと考えていました。独立すべき時が必ず来るということは分かっていました

 

そんなとき、東日本大震災が起きました。当時付き合っていた今の妻や家族と東京・広島で離れていたため、しばらく連絡が取れない期間がありました。そのとき、好きで始めて夢を叶えた仕事と将来の自分の生き方を考え、地元の東京に帰って新しい挑戦をしたいという思いが強くなりました。

その後、東京へ帰ってきてフリーランスとして働くのですが、いきなりお店を構える自信はありませんでした。その時、ちょうどご縁があったのが赤坂のカイロプラクテックの先生でした。先生から「夜の時間帯を中心に施術をお願いできないか」という話しをいただき3年間続けた結果、外国のお客様が増えていきました。

そして、去年(2018年)に偶然のタイミングが重なりいつかはやろうと思っていた開業を決断し、赤坂にお店を構えることにしました。

 

「指示してくれる人はいないのでは?」店をオープンして気づいた、一から始める難しさ

──実際にお店を開業されてみて、感じたことはありますでしょうか。

同じお客様に来ていただくにも、ゼロから作り始めて、店内のレイアウトや備品、資金繰りなど試行錯誤したため、勤めている場所で施述するのと、自分が作った場所でやるのとでは、感じ方が全然違います。これからもお店を育てていきたいと感じています。

 

───愛着が出てくるのですね。大変だった点はどのような部分でしょうか。

まだまだ大変な部分はたくさんありますが、店舗のレイアウトなどが決まり、実際に妻と2人で準備をする中で、「思ったイメージと違う」「サイズが違う」などいろいろハプニングも起こり大変でした。

上司や先生の指示に従ってきた今までと違い、一から自分で考え、目標目的を決めていくのはとても適応が難しく、大きく成長させられました。

 

───資金繰りに関しては、外部のサポートを受けられたのでしょうか。

最初は受けようと考えていたのですが、結果的には受けませんでした。2018年9月に開業する決断に至り、11月までに開店準備を進めないといけない状況だったため、2ヶ月では時間的にも借り入れをすることができませんでした。

また、借り入れた後の返済責任など考えると、できれば無借金でいきたいという思いでした。

 

以前からいつかは……という想いはあったため、最低限の準備はしていたので自己資金だけで始めることができました。まずは店舗の予約をいっぱいにすることを考えているため今の所は借り入れる予定はありません。

 

「今までの癖がちょっとした行動で変わることもある」話した内容をメモしていくことは大事

───英語でのセッションに対応しているとのことですが、コミュニケーションで気をつけていることはありますでしょうか。

外国の方だから難しい部分というのは特に感じていません。それは自分もアメリカへ行っていた経験があるからだと思います。

大雑把な方は多いという印象です。ただ、外国の方のほうが、急な変更など臨機応変に対応してくださることは多いと感じています。

また施術の際は、施術や話した内容のメモを毎回取るようにはしています。今日の施術と次回の施術で体の状態は違いますので、次に対応しようと思っていた課題とは別の課題が出てくることもあります。肩が不調だったけれど、次は膝の違和感を訴えられれば、そちらが優先になります。

 

人間の体は面白くて、今までの癖が、靴を変えたなど、ちょっとした変化で変わってしまうこともあります。そのため、施術内容だけではなく、話した内容をメモすることは大切です。

 

「自分がやりたいことはやれている」次は夫婦で新しい挑戦へ

───今後の目標はありますでしょうか。

まずはこのお店を多くの人に必要とされる施設にしたいと思っています。やがて、自分一人の稼働率を考えると、収入の上限が見えてくるはずです。ですがそこからベッドを2つにしようなどとは今の所考えていません。お客様にプライベートな空間を提供していきたいので、困った時に必要とされるお店にしていきたいです。

今、自分がやりたいことはやれていますが、将来的には漠然とですが他の施設を作りたいと思っています。妻が管理栄養士としてここで食事のカウンセリングを行うこともあり、次のステップとしてさらに広げていきたいです。

 

店舗づくりなど、挑戦する中で新しい経験を重ね成長でき、今後も楽しみながら挑戦していきたいと思っています。

 

期待と不安の両方を見据えた選択が大事

───本日はありがとうございました。最後に、これから開業・独立しようとしている方に向けて、メッセージをお願いいたします。

店舗を構える経験は、面白いなと思いましたが、同時に責任も伴うものです。今後を考えたときに、期待しワクワクする部分と、不安な部分の両方を見据えていければ良いのではないかと思います

とはいえ、やってみると「楽しい」と一番感じています。開業してスタートしたら待ったナシです。「できるかな」など不安がたくさんあると思いますが、始めたらやるしかないですし、それはそれで楽しいはずです。決めるしかないですね。

 

若いうちにたくさん挑戦したほうが良いと思っています。昔から30歳になると人生守りに入ると言われていましたがいろいろな試練があると思うので、経験するなら早いほうがいいです。その方が早く次のステップへ進めますよね。急に開業を考える状況になった時は不安もたくさんありましたが、最終的にはやって良かったと今は感じています。

 

※撮影協力:松下 晃太
※記事協力:山口 遼大

プロフィール

高橋 昌之

 

・M3 Sports Therapy

〒107-0052 東京都港区赤坂8丁目12−13−103

 

www.m3sports-therapy.tokyo

 

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