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Retra(リトラ)・今西さん| 常に学び、教え合える場所づくりが、人の成長と顧客の満足につながる

現在、様々な分野で独立を選択する人が増えています。そうした状況から、競争も激化しており、「自分ならではの価値」を生み出すことが求められている時代です。

 

今回取材した今西智紀さんは、パーソナルトレーニングジムのRetra(リトラ)のトレーナーとして活躍しながら、同グループのスクール事業にも取り組んでおり、トレーナーの資格取得に加えて、さらなる付加価値を生み出す知識の提供を行っています。

 

「生徒も講師もWin-Winの関係性を築ける場所づくりを」

 

そう語る今西さんに、独立してから生き残るうえでの、業界の専門技術の範囲を越えたスキルアップの重要性について伺いました。

 

 

骨盤調整・整体を組み合わせ、トレーニングの効果を最大化する

ーー本日はよろしくお願いします。まず、スクールのコンセプトについてお伺いさせてください。

よろしくお願いいたします。

「卒業後も続く関係性」を重視しています。

 

スクールを卒業した人に対して、そこで関係性を終わらせてしまうのではなく、卒業生向けのLINE@で情報を発信し、定期的に研修などを開催していきます。これからのキャリアアップや相談に対応していけるスクールを作っている段階です。

 

そして、弊スクールの特徴が、骨盤調整や整体の技術です。こうした技術とトレーニングを組み合わせることによって、左右バランスの良い筋肉をつけていくことができます。

 

例えば、体のバランスが悪い状態の方がいきなりトレーニングをすると、右肩が下がっていて、左肩が上がっている状態や、右足が短く左足が長い状態で筋肉がついてしまいます。そこで、まずこのバランスを整えてからトレーニングすることで、効果を最大化できるというものです。

 

今は、誰もが名乗ればパーソナルトレーナーになれてしまう時代

ーー受講生の方はどのような方が多いのでしょうか。

トレーナーをやっていても資格を持っていない人や、ベストボディの大会に出場している人、トレーナーにはならなくても、自分がパーソナルトレーニングをずっとしてきたうえで、より知識を増やしたいという方など、いろいろな方が受講しています。

 

最近では、パーソナルトレーナーは名乗ってしまえば誰でもできてしまいます。その中で差別化できるものの1つが、資格を取得しているかどうかです。

 

ここでサポートしているのは、NSCAというアメリカで発行している資格で、かなり有名で権威性があります。

 

ーー資格を取得しましょう、ということがゴールになるのでしょうか。

わかりやすいゴールとしてはそこになります。ですが、半年という時間があるので、資格をとるだけではなく、実際のトレーナー経験から来るノウハウや知識の還元もしています。単なる技術だけではない、実践的な部分も教えていければという考えです。

 

トレーニングの技術の高さだけでなく、親近感を持ったコミュニケーションを

ーー技術だけではない、とはどのような部分なのでしょうか。

お客様とやり取りする中でのコミュニケーションのことです。実際に私を例に挙げても、技術的にいえば私より優秀な方はたくさんいますが、勤め先の中で売上はトップでやらせていただいています。

 

トレーニングも1時間のセッションなので、時間は限られています。自分にとってはたくさんのお客様の中の1人であっても、相手にとっては自分1人だけです。

なので、親近感を持ってコミュニケーションが取れることが非常に大切だと思い、1時間のうち1度は、笑っていただけるように意識しています。

カルテをつけるときも、ただトレーニングを何回やったか、トレーニングで気をつけるところはどこか、という部分だけでなく、どんな会話をしたかなども記入しています。

 

ーーそうした、実際現場で今西さん自身が気をつけていることも、スクールで教えられているということでしょうか。

はい。あとは「クロージング(※)」も教えています。私は以前、車の販売も経験していました。ですので、どうすれば購買意欲を感じてくださるかは常に考えています。

※ビジネスや営業活動において、顧客と契約を締結すること。

 

ーー技術は得意だけど、クロージングは苦手、というようなトレーナーの方は多いのでしょうか。

そう思います。私の場合は以前の経験がありますので簡単に思えますが、トレーナーになっていきなり「売ってください」というのは難しくて当然です。

お金をもらうということに罪悪感を感じてしまっている方も中にはいますが、そうなるとなかなか売れません。お金は自分の技術や知識を提供するため、お客様とはwin-winの関係になりますので、そこを引け目に感じないで欲しいと思っています。

 

車の販売、介護福祉士を経て、予防としてのトレーニングの重要性を伝える道へ

ーーどのような経緯で現在のお仕事に就かれたのでしょうか。

車の販売に関しては、人と接するのが好きで車が好きだった、といった理由で勤めていました。そこで働く中で、接客の真髄はなんだろうと考えたときに、人生の最後を見ることではないかと思い、福祉業界へ飛び込みました。

母親が福祉系の会社を経営していまして、小さい頃からご高齢の方と接する機会が多い環境でした。そうした環境が福祉系への選択を後押しした部分もあります。

そこで3年間働きながら介護福祉士の資格をとり、仕事をしながら整体師の資格も取りました。トレーニングに関しては、はじめは独学でいろいろな本を読み漁りつつ、ご高齢の方のケア・運動療法に力を入れました。

 

仕事にやりがいは感じていましたが、運動を当たり前にするという考えが当時浸透していないという、事実も目の当たりしていました。

 

今は運動するのが当たり前の時代になってきてはいますが、まだまだ日々の生活に運動を取り入れていない人は多いです。

歩けなくなる前、20代の若いうちから運動を広めていくことも重要だと思い、最後だけでなく、さらに前の予防から関ろうと思い、フリーのトレーナーから始めました。

 

ーーフリーでスタートされて、そこからどのように成果につなげていたのでしょうか。

フリーのトレーナーとして大手ジムに所属していたのですが、そこではジムへ通っている方に対して「パーソナルトレーナーをつけたほうがいいですよ」とトレーナーがお声がけしていきます。

しかし私のやり方は、歩いている姿を見て、骨盤がゆがんでいる方に対して声をかけます。そして10〜15分で歩きやすくなるように調整します。ですので、変化率が大きいことが特徴です。

その効果を体感してもらったあとに、「最初に骨盤調整することによって、左右バランスの良い筋肉ができあがるので、効果が全然違いますよ」というお話をしていきます。スタートして3ヶ月で30人いるトレーナーの中で成績トップになることができました。

 

経歴的には私はまだまだでしたが、声かけの方法と、1回で変化させる技術があれば、フリーでもやっていけるという手応えは感じました。

 

ですがスクールを始めるにあたって、なかなか1人だと難しいので、フリーの活動も継続しつつ今の形で、会社に所属してやらせていただいています。

 

トレーナーのスキルアップが、健康な方を増やし、トレーナーの市場価値をあげていくことにつながる

ーー新しい挑戦にあたって、会社への所属を選んだのですね。なぜスクールを始めようと思ったのでしょうか。

フリーで活動していたときに、資格を持っていない方がとても多いと感じていました。そうした現状に疑問を持ったことがきっかけです。

 

技術を持ったトレーナーを輩出することによって、健康な方が増えていくと思っています。健康寿命が高まっていき、元気に動ける方がもっと増える社会になればと考えています。

 

ーー技術を持った方を増やしていくことにより、健康な方を増やすことに貢献していくという形ですね。

はい。それに、トレーナーにとってもメリットは大きいと思っています。

トレーナーは今増えてきています。そして、増えていくということは、その競争によって淘汰されていく方も増えるということです。

 

それで辞めてしまう人が増えるのも悲しいことだと思います。ですので、健康な人を増やすことに加え、生計を立てられるトレーナーを増やしたいとも考えています。

 

資格を取って終わりではなく、資格を持ってからも技術や知識を高める必要がありますので、このスクールでは研修も定期的に開催していきます。

栄養士の方とも提携した食に関する知識の勉強や、心理学に基づくお客様との接し方などを行っていきます。

今の時代、資格を取った先にさらなる付加価値を生むことがトレーナーには求められていると思います

 

生徒と講師がWin-winの関係で高め合える場所を作っていく

ーー本日はありがとうございました。スクールとして、今後の目標をお聞かせいただけますでしょうか。

卒業して終わりではなく、定期的に技術を高め合っていける場所にしていきたいです。生徒と講師もWin-Winの関係を築けることが理想です。生徒側だけでなく講師側も、教えることによって知識・技術が高まっていきます。

 

ーー先程おっしゃっていた栄養学や心理学のように、技術プラスαの知識や経験があれば、他との差別化になっていきそうですね。

はい。会社に所属することとフリーでやっていたときの大きな違いが、研修のコストだと思っています。

 

現在、弊社の研修は月1で行っています。そこで私がクロージングなどを含めた心理学の研修を行ったり、マタニティ向けのトレーニング法の研修を受けてきた社員がここでまた研修を行ってくれたりと、ノウハウが循環しています。

 

1人だといろいろな場所に足を運ばなければ得られなかった知識が、企業内で広く学べることは、弊社や、スクールに所属する大きな強みであると考えています。

 

こうした場で、トレーナーのキャリアアップにこれからも積極的に関わりながら、社会的な健康の増進に寄与していきたいです。

 

プロフィール

今西 智紀

・全米公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
・BFRトレーナー(血流制限トレーニング)
・介護福祉士
・日本赤十字社認定基礎講習修了
・整体師
・リフレクソロジスト
・リフレッシュリラクゼーションスクール卒業

 

・リトラ -Retra- ( https://www.retra-r.com/

〒154-0024

東京都世田谷区三軒茶屋2-11-24 サンタワーズA棟2F(1Fはあんどう歯科です)

 

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