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AA(ダブリュエー)・浅野さん|外見を通してお客様の成功をサポート、独立をゴールにしないブランディングの極意

最近はSNSを中心に個人でも情報を発信することができ、個人が持つ影響力も大きくなってきました。

いわゆるインフルエンサーと呼ばれる方は、自身の発言の影響力が大きいだけでなく、多くの人からどう見られているかという「ブランディング」にも長けていると言えます。

 

「数多くの商品・サービスの中から、選ばれる存在になっていくために、自分自身をブランディングしていく必要があります」

 

そう語るのは、美容師から独立し、ブランディングの仕事に転向された浅野彰仁さんです。

店舗型のサロンを持たずにヘアカット等を通して個人のブランディングを行い、お客様の成功をサポートされている浅野さんが考えるブランディングとは何か、独立する際に大事なことは何か、お話をお伺いしました。

 

外見を通して人の魅力を引き出し、成功のサポートをする

——まずは事業の内容を教えていただけますか?

簡単に言うと、人のブランディングです。

人の魅力を、外見を通して形にしていき、その方の成功のサポートをさせていただいております。

 

具体的なサポート内容としては、ヘアカット、ファッション、メイクアップ、撮影があります。
ヘアカットとファッションは私がやっており、メイクと撮影はパートナーに任せています。

 

——どういったお客様が多いのでしょうか。

弁護士、税理士、経営者、営業職、アスリートの方などをサポートさせていただいています。

ブランディングが必要な方というと、ある程度地位や職業が限定される様に感じる方が多いと思うのですが、決してそういう方だけが対象というわけではありません。個人でブランディングしていくということは、自分の目標やビジョンを達成することに繋がっているからです。

 

どのような業界・職業においても、品質が高く似たような商品やサービスを売っていることが多いのですが、その中でも選ばれる存在になっていくために、自分自身をブランディングしていく必要があります。

そして、ブランディングするにあたって、数ヶ月間かけてカウンセリングや外見磨きを行い、サポートしています。その人本来の魅力を外見に反映させた上で、マーケットやターゲットに対して戦略的にアプローチしていきます。

——なぜブランディングをやろうと思ったのでしょうか?

元々は美容師をやっていまして、いくつかのサロンを経験させていただいた中で、美容師の方々が大変な思いをしていることが分かりました。

美容室が多く競争が激しい時代になってきて、お給料が少なかったり、お休みがなかったり、独立してもなかなか結果が出ないなど、苦しんでいる美容師を見てきたので、そういった美容師をサポートしたいという思いがありました。

 

そして、はじめは人材育成に特化した美容コンサルからスタートしました。
自分の目標を達成するための環境作りや、美容師としてのスキルアップなどをお手伝いさせていただきました。

そこから、外見をサポートするだけでなく、内面もサポートしたいと考えまして、行き着いたのがこのブランディングという形です。

 

まずは自分を売り、自分のファンになってもらう

——集客はどのようにされているのでしょうか。

ほとんどはご紹介です。

 

美容師だった頃、50,000人以上のお客様を担当してきましたので、そういう繋がりの中から自分をプレゼンしていくことから始めました。自分の事業の紹介もそうなんですが、自分が思っていることをプレゼンしていきました。

まず自分を売るというか、自分のファンになってもらう。私がやっている事業に協力したいと思っていただくのはその後だと思っています。だから、まず自分自身をプレゼンしました。

 

その輪がだんだん広がっていき、交流会などにも参加しながら人脈を徐々に徐々に作っていきました。知り合った方々が私の営業マンのように動いていただき、ご紹介していただくことが多いです。

ネットからの集客も良いのですが、自分の場合は、私の思いに共感していただく方や求めている方に対して全力でサポートしていきたいという気持ちありましたので、信頼できる紹介者からのお客様をすごく大事にしています。実際にご紹介を頂いた際は、信頼を受けてご紹介いただいているので、100%以上のものをご提供しなくはいけないという責任を強く感じながらやっています。

 

——お客様からご紹介をいただくためには大きく期待を超えないと難しいと思いますが、どういうところを意識されてお客様と向き合っているのでしょうか。

一番は、お客様が求めていることを重点的に満足させてあげることです。

皆さんが求めていることは、大枠では一緒でも、一人ひとり違います。

「この方が本当に求めていることは一体何なんだろう」と考え、お客様が心の中で求めているものに対してサービスを提供します。

 

サービス自体の満足度は頑張っても100点が限界ですが、心の満足は無限です

お客様のメンタルバランスや心の癖、この人のここを満足させてあげるとすごく喜ぶ、といったことがカウンセリングの時点で分かってきますので、そこを満足させていきます。

これは美容師の仕事だと補いきれないことですし、しっかり専門的な技術を使ってカウンセリングすることで、その人の求めていることをピンポイントで把握できるというのは、強みだと思います。

 

柔軟に動き、失敗の数が良いものを生み出す

——独立されたばかりの頃に苦労されたことはありますか?

仕事がないと言うのが一番です。

独立したての頃は、すごく情熱があって思いが強いのですが、美容師をやっていたのでビジネススキルは全然ないですし、自分の中ですごくモヤモヤしていて、結果が出ないときが一番大変でした。

 

でも、そういう時期があったからこそ、ビジネススキルも自分で学ぼうと思って行動しましたし、自分がやりたい事とニーズのマッチングを常に考えたりしました。

自分主導ではなく、お客様や社会では何が求められているか、自分は何で貢献できるのか、という考えが強くなったのは確かです。

 

——具体的な行動としては、ビジネススキルをつけたりしたのでしょうか?

そうですね。あとは人の知恵を借りました。

私も美容師だったので、どうしてもその美容業界の中でビジネスを考えがちでした。

 

でもいろいろな業界の方にお会いしてお話すると、例えば集客についての違いがあったりします。いろいろな職業の方から得られるヒントを、美容という業界へ組み込んでいきました。

 

お客様にとっての成功の形とは?理想の姿と今の行動が一致しているかを問い続ける

——最後に、これから開業、独立をされる方に一言メッセージをいただいてもよろしいでしょうか?

独立することがゴールではないという事です。

その方の人生の中で、独立であったり、美容師であることに対して、どんな目標を描いているか。
独立にフォーカスするのではなく、その方自身の人生を見てくださいということは、私もコンサルをさせていただくときにもお話しています。

 

つまり「何のためにやるか」です。

 

仕事は人生の中で大半を占めますが、人生の全てが仕事ではありません。その仕事の中でも美容師という職業を選んでいると思うので、自分がどうなりたいかを考えて、そこにあったサロン作りをしてもらいたいなと思います。

実際に独立すると、売上をあげなければいけないということもありますが、心の中ではそれを求めていない人もいます。ただ楽しく美容師の仕事ができればいいと思っている方もいます。

 

そういう人が自分の本心と違った形で美容室を出したら、やはり続かないです。

自分の本心に従ってサロンを作っていただきたいなと思います。

それができれば、逆に売上があがっていない時期も苦しくないと思います。

 

もちろん独立というのは責任が伴いますし、ご家族がいらっしゃる方は家族の生活もあると思います。売上は絶対的に考えなければいけないものですが、その責任に縛られすぎているのではないでしょうか。

成功の形はたくさんあると思うので、一般的に考えられている美容師としての成功の形が、あなたにとっての成功の形ですか、ということは問いたいと思っています。

こうやって今回外で取材させていただいているのも、私がサロンを持っていないからです。

独立して店舗型のサロンを持つことが一般的だと思うんですけど、最近の美容業界ですと、レンタルサロンも増えてきていると思いますし、いろいろな形があります。

 

サロンを出すとお金がかかりますし、リスクも伴います。

リスクを背負って出すことが良いとか悪いとかではなくて、本当にあなたが求めていることであればサロンを持った方が良いと思いますし、サロンを持つことが目的では無いのであれば、その先にある自分なりの形を作っていただきたいなと思います。

 

※撮影協力:松下 晃太
※記事協力:宇野 貴子

 

プロフィール

浅野 彰仁

 

AA(ダブリュエー)代表。
外見ブランディング、美容志、セミナー講師。内側と外側からヒトの成功と幸せをデザインします。

 

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