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ホリスティックサロン ロータス・坊田いく子さん|毎回の施術で今までのベストを出す思いを持つ、強い口コミが集客における最大の武器

「自分のサロンを持ちたい」

この記事をお読みいただいている方のほとんどは、そうした思いで、開業を志している、もしくはすでに開業されている方だと思います。

個人でエステサロンを開業することは、しばしば自分との戦いであり、孤独を感じることが多いかもしれません。開業して、そうした大変さを実感している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回お話を伺うのは、個人でサロンを開業し、「持続率」と「変化率」に着目した施術を行っている坊田いく子さんです。

「集客は、ほぼすべて知り合いと口コミ」
「来店されるお客様が、今の自分の位置を教えてくれる」

大きく展開するアプローチではなく、地道に確実に、信頼を積み重ねて成功している坊田さん。そんな彼女に、個人でサロンを開業し、成功するうえでの考え方を伺いました。

サロンのキーワードは「持続力」と「変化率」

――本日はよろしくお願い致します。まず、このサロンのコンセプトについてお聞かせいただけますでしょうか。

よろしくお願い致します。

当サロンでは「持続力」と「変化率」という2つに注力しています。

 

マッサージの効果が続いていくこと(持続力)、そして、最終的に根本治療へとつながっていくこと(変化率)を大事にしています。

 

 

――つまり、お客様が長期的に通うことを想定されているのでしょうか。

長期的に通っているお客様も確かにいらっしゃいます。

ですが、最初の時期だけコンスタントに来て頂けたら、後は長い間来なくてもよい状態になる方が多いです。

 

頻度としても、一週間に一度などではなく、一ヶ月に一度ぐらいのペースです。

 

 

――「変化率」という言葉も出ていましたが、具体的には体のどういった変化を指すのでしょうか。

体のラインや顔まわりといった外見的な部分から、頭痛や吐き気のような目に見えない悩みに対してもアプローチしています。あとは、代謝が良くなることでデトックスされ、痩身効果なども現れます。

 

一人一人に対して時間をかけて、丁寧に向き合う施術

――自宅でサロンをされているとのことですが、一日の顧客数としてはどれくらいなのでしょうか。

日によって大きく変わります。多いときで一日3人ぐらいです。

完全予約制で行っているので、営業時間は流動的です。

 

お休みの日を決めていないので、曜日は関係なく、お客様優先でスケジュールを調整するようにし、臨機応変に働いています。

 

 

――施術時間や金額はどれぐらいなのでしょうか。

時間は一人あたり3~4時間ほどです。そのため、一日に施術できる人数が限られます。お客様が3人いらっしゃる場合は、朝から夜中までかかってしまいます。

金額としては1時間あたり6,000円ほど頂いています。ただ、お金を頂いているのは施術のみで、カウンセリングではお金を頂いていません。しかしながら、カウンセリングがとても大事なことではあります。

 

時間をかけてカウンセリングや施術を行いたいと考えていますので、場合によってはカウンセリングと施術を合わせて8時間かけて行うこともあります。こうした時間のかけ方は、個人でやっているからこそできることです。

 

集客は、ほぼ知り合いと口コミ。お客様の変化が何よりの広告効果

 

――お客様としては、リピートされる方が多いのでしょうか。

はい。95%ぐらいはリピートのお客様です。

 

――新規のお客様はどのように集客されているのでしょうか。

ほぼ100%口コミと知り合いからのご紹介です。

 

――集客を始めた当初は、大変だったのではないでしょうか。

そうですね。最初は、モニターとしてオイル代だけ頂いて施術をしていました。そのときは友人がとても協力してくれたため、3ヶ月待ちになってしまうほど忙しかったです。

 

ですが、難しいのはここからでした。正規の料金をいただくように変えていくと、お客様が来なくなってしまったのです。「お金を払ってまではいいや」と思われてしまったのでしょう。

 

そこからもう一度集客していくときは大変でした。知り合いからはすでに紹介してもらっているので、その先にリーチしなければいけない。リスタートという感じでした

 

 

――それは苦労しそうですね……リスタートされてからはどういう工夫をされたのでしょうか。

最初は、モニター料金を設定していました。ただ、一度切りではなく、モニターとして来てくださったお客様には、特典としてその金額で永久的に受けていただけるようにしたのです。

 

すると、継続的に来ていただくことができ、お客様の体や体調に変化が見られてきます。そうした姿を見たご友人の方に興味を持っていただいて来店される、といった流れです。

 

本当に地道でした。ですがそのぶん変化を感じてくださったお客様からの口コミが非常に強力なものになりました。とてもありがたいです。

 

数珠つなぎの集客は、一度信頼を失えば終わり。常に前回の施術を超える思いで臨む

――そうした地道な努力が根強い評判に結びついたのですね。

はい。その代わり、やはり口コミですので、もし何か信頼を失うようなことをしてしまえば、一気に途切れてしまうものだと考えています。もちろんこちらとして、そのようなことはしていませんが、そうしたリスクは頭にあります。

 

――口コミを生むために、満足度の高い施術を続けていくうえで、気をつけていることはありますか。

お支払いしてもらう料金以上の価値は、絶対出していくことを意識しています。

 

例えば10回ご来店されたときに、10回ともバラつきがあるようでは当然いけません。毎回の施術に、前回を超えるという思いで取り組んでいます。

 

カウンセリングで、本人が気づかない理由が浮かび上がってくる

――カウンセリングに力を入れているということでしたが、お客様とお話しした内容をカルテに残す、などの工夫はされていますか?

カルテは毎回書いています。

ですが、会話の内容に関しては、書いていません。というのも、覚えているためです。

カウンセリングが長い、という話をしましたが、その理由は、お客様の悩みの背景を知りたいためです。例えば、「痩せたいです」というお客様が来た場合、なぜ今痩せたいのかという理由を聞きます。

すると、本人すら気付いていない理由が出てくることがよくあります。はじめは「着たい服を着たいから」ということでしたが、実は「家族のために長生きしたい」という思いが出てきて号泣してしまうお客様もいました。

 

そうした深いところまで話を聞くことで、メモしなくても頭に入ってくるのです。

 

 

――そこまで深く入り込むことによって、施術に活きてきているのですね。

そうなんです。人って不思議で、心が解放されると、それだけで解決することもあります。肩が軽くなった方や、3時間の会話だけで痩せて帰っていかれる方もいました。心は本当に大切です。

 

本質的に「素敵」な女性を増やしたい

――オープンするまでの経緯についてお聞かせください。元々エステサロンなどに勤めていらしたのでしょうか。

もともとは、スタイリストとして働いていました。ですが仕事がとてもハードで、徹夜ばかりの生活でした。

これではダメだと思い、出産を機に働き方を変えたいなと思ったことが開業のきっかけの一つです。自分で時間と収入をコントロールできる仕事、と考えたときに、社長やオーナーという選択肢が出てきました。

 

 

――なるほど。エステサロンを選んだのは、どのような理由なのでしょうか。

出産後、久しぶりに復帰したスタイリストの現場でモデルさんを見たときに、綺麗でしたが、「美しくない」と感じてしまったのです。

スタイリストになったきっかけが、「人をかっこよく見せたい」「素敵に見せたい」というものでした。ですが、その「素敵」の定義が出産を機に変化しました。人はもっと輝きたいはずなのに、輝いているの人がいっぱいいると感じるようになりました。

「見た目ではない輝きとは一体何だろう」と考え、それで思ったのが「心」ということでした。そして、心に触れられる向き合い方として、マッサージに出会いました。

「服をかっこよく着こなしてくれる人を増やしたい」「輝いているかっこいい人を増やしたい」と思ったことが転機だったと思います。そこからいろいろな施術を自分で受けに行きました。最終的にたどり着いたのがマッサージだったのです。

 

――色々と施術を受けられたのですね。

持続力と変化率に注目して受けていました。最終的に「これだ!」というものに出会ったのが今のマッサージ方法でした。そこで勉強を始めたという流れになります。

最初はスタイリストをしながら、マッサージ師として経験を積んでいました。モニターを取りつつ、二足のわらじという形です。

 

――思いとしては、スタイリストの頃と変わらず、手段が変わってきたのですね。

はい。スタイリスト時代を知っている仲間からは、「全く違うことを始めたと」言われることもありますが、私の中で、根本は変わっていません。

本質的な人間力、魅力や熱量、そこをもっと上げていきたいと思っています。

 

「自分らしさ」を発揮する施術は教えられない。チーム化する難しさ

――「時間や収入をコントロールしたい」という思いがあったとおっしゃっていましたが、今考えてみると達成出来たでしょうか。

まだまだできていないです。やはり人を雇ってこそだと考えています。

一人のお客様を引き継ぐことがなかなかできない点が難しい部分です。

 

二人目の子供を妊娠したとき、さすがに臨月の時はお腹がつっかえてしまったので、同じ施術をしているセラピストの方にお願いしたことがありました。

そうしたらお客様がパッと来なくなってしまったのです。「自分でやらないとダメなのか」ということを痛感しました。

 

 

――マニュアル化してしまうと、良さも無くなってしまう、という感じでしょうか。

はい。

私もそうでしたが、技術を覚えるのは、最初大変ですが、大したことはありません。むしろ技術を覚えた後が大変です。どうやって自分の特徴を出していくかを考える段階で、私も10年かかりました。

 

なので、技術を教えることはもちろんできますが、プラスアルファである「パーソナルの持ち味」といったことは、育てられないといいますか、本人の探究心で探す部分だと思っています。なので、育成はなかなか難しいですが、やらなきゃいけないことだとは認識しています。

 

近くで励ましてくれる人がいることが、大きな支えになった

――時間に関して、スタイリストの時と比べるとどうでしょうか。

今のほうが融通が効きます。スタイリストやりながらエステサロンをやっていた、がむしゃらな時期が一番大変でした。

睡眠時間もなく、子供も抱っこできない日々が続きました。家の中も荒れてしまってボロボロで、子どもも病気になってしまうこともありました。

 

そのとき「諦めるか、続けるか」という選択に迫られたんです。それでも進むことを決断できたのは、夫の存在があったからこそだと思っています。かなりサポートしてもらい、「お前が決めたんだろ。続けなよ」と言ってもらえたので、やろうと決断することができました。

 

顧客が、自分の現在位置を教えてくれる。自分が何をやりたいのかをハッキリと決めることが大事

――本日はありがとうございました。最後に、これから開業、独立をされる方に一言メッセージをいただいてもよろしいでしょうか?

ありがとうございました。

自分が何をやりたいのか、その手段を通して何を提供していきたいのかということを、とにかくハッキリと決めることが非常に大事だと思います。

私の場合「人を輝かせたい」ということは、今だからはっきりと言えます。

昔は「綺麗にする」という思いでやっていたので、綺麗になりたい方が来ていたんです。

ですがだんだん、肩こり、腰痛といったいろいろな悩みを持つ方が出てきた結果、「治したい」という思いに変わっていったのです。すると、治してもらいたい方がいっぱいくるようになって、客層が変わりました。

 

面白いことに、自分が発信することが、そのままフィードバックとして、お客様から返ってくるんだということに気づいた瞬間でした。

 

その後も、自分の中で迷いが生じ、思いがぶれてしまうこともあったんですが、お客様というフィードバックが返ってくるので、ぶれていた自分の思いを設定し直しています。

 

一人でやっていることなので、とにかく集中してのめり込んだときに、修正してくれる人はいません。面白い反面、そうした怖さもあります。

 

 

――自分の中で、自分の軸と客観的な目線を持つことが大事ということですね。

はい。あとは、健全な状態の自分を保つことも大切です。もちろん精神的なアップダウンはあります。それも楽しみつつ、苦しいことも学びに変えられる柔軟さは大事なことだと思います。

 

※撮影協力:松下 晃太

※記事協力:山口 遼大

 

プロフィール

坊田 いく子

・ホリスティックサロン ロータス

〒216-0005
神奈川県川崎市宮前区土橋4-3-6
※田園都市線「鷺沼駅」徒歩10分

 

「人を輝かせたい」
マッサージの効果が続いていくこと(持続力)、そして、最終的に根本治療へとつながっていくこと(変化率)を大事に外側と内側両方からの輝ける体を作ります。

 

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